現場コンサルティングの例としては,以下のようなものがあります.現場と言っても実験室から電波暗室,製品のお客様先など様々です.対応可能な限り,現場,現物での対策を強力にサポートいたします.
(1) 実験室またはEMCサイトでの対応
製品化の初期段階でのEMC評価で,危険予知的に問題となりそうなところを徹底的にあぶり出し,潰しておくことが,その後のスムーズな,試験合格に繋がります.とはいっても,現実には再現性がなかったり,なかなか思うように行かないもの.評価ではOKだったはずの周波数が,突然出てきて試験がNGに…ということもしばしばあります.
そのようなことを極力避けるため,泥臭くても,問題が起こっているその現場で,起こっている事象の原因推定とその実証,対策のご提案をいたします.
(2) 製品のお客様先対応
製品の納入先,設置先でノイズがクレームの原因となっている場合,あるいは,ノイズかどうかは分からないが,それが強く疑われる場合,現場に出向いて,原因究明と対策をサポートいたします.
設置先のお客様が説明を求められている場合は,説明用のデータと論理(なぜ起こったか,どういう対策をしたか)を提示いたします(作成料は別途).
(3) (医療機器のみ)IEC 60601-1-2:2014(ed.4)対応
イミュニティ印加レベルが大幅に上がっています.特に,静電気,バースト,放射イミュニティ,伝導イミュニティなど,元々対策の難しい試験ばかりが対象です.机上検討のみでは分からない問題が生じる可能性があります.
対策も重要ですが,まだ始まったばかりの試験なので,試験合格のためには,EMC試験所の設備が対応しているか,のみならず規格の理解と実力,つまり,人のファクターも重要です.前職の経験に基づき,試験所をご紹介することも可能です.