長野県電子回路技術研究会「回路とプリント基板のノイズ対策設計」2025-12-11開催

 昨年に続き、2025年12月に、長野県電子回路技術研究会主催で下記のようなセミナーを開催します。回路・プリント基板のノイズ対策を設計段階から考慮したい方、ノイズ問題・対策でお困りの方は、是非参加下さい。お申し込みは、下記のURLからお願いたします。なお、本講座は研究会会員企業様のみが対象で、無料です。
日時:2025年12月11日(木) 10:00-16:00
場所:WebExオンライン配信

 近年の電子機器の開発では、以前のように開発終期のノイズ問題で大幅に納期遅延する、といったことは少なくなったと聞きます。若い方は、先輩のノウハウの蓄積やシミュレータの進歩、ノイズ対策部品の進歩もあって、「ノイズ対策で徹夜した」等という話は「先輩の武勇伝」という受け止めも多いでしょう。
 しかし、ノイズ問題は虚を突いてやってきます。そんな時、「このフェライトビーズは、なぜここに入っているのか」「コモンモードフィルタは本当に効いているか」というような ノイズ対策のプリミティブな疑問に答えを持っているかいないか、で、「次の一手」が出せるかどうかが決まってきます。シミュレーションも、開発の後半では正確なモデルを作ったり出てきた結果を実験と合わせて吟味する時間が取れないこともあります。つまり、回路や部品の変更で、従来のノウハウも蓄積や、ツールや部品の性能に頼り切った対策だと、いざという時に歯が立たないこともあるのです。
 そんな時に力になるのが、「何故」という疑問に答える「理論と応用」です。そこで、本セミナーでは、難しい理論や数式を極力使わず、ノイズとは何か、から始めて、ノイズを出しにくい、ノイズを受けにくい回路や基板はどう設計したらよいのか、基板設計の段階を追って、解説して行きます。単にノウハウの列挙ではなく、「何故、そうするのか」という理由も含めて理解できるようにします。例えば、「パスコンはICの電源ピンの近傍に配置する」という内容であっても、何故そうするとノイズが減るのか、外部からのノイズに強くなるのか、という説明を盛り込んで行きます。
 これにより、放出するノイズが抑えられ、また、受けるノイズにも強いプリント基板が設計できるようになることを目指します。

内容の詳細とお申し込みは以下のページから。
(本講座は、長野県電子回路技術研究会会員企業様限定の無料講座です)
「回路とプリント基板のノイズ対策設計」12月11日(木)オンライン