机上コンサルティングの例としては,以下のようなものがあります.いきなりの3D電磁界シミュレーションやシグナルインテグリティのシミュレーションは敷居や費用が高い,という場合にもお役に立てます.

(1) 構想レビュー

製品化の初期段階で,EMCやノイズに厳しい設計が予想される場合,装置の要所要所に対策,対策部品を入れられるスペースを作るなど,エレキだけでなくメカも含めたフロントローディング設計が必要になります.ノイズに関わる後戻り,コスト増をどこまで防げるか,はこの段階で,いかに問題が見通し,仕様書・図面に落とし込めるか,にかかってきます.
設計初期の要となる場面で,適切な情報,手法をご提供いたします.

(2) 図面レビュー

構想を具体化する,回路図,アートワーク図,メカ図(布線図を含む)等,物を作る前の段階で,検討を行い,ノイズが出ない&ノイズを受けない設計とすることができます.
回路図では,対策部品が適切な部分に入っているか,アートワークでは,高速信号パターンが不適切な引廻し方になっていないか,メカ図面では,静電気を撃たれた時に放電電流の経路が適切にあるか,等のチェックをかけます.
いよいよ形に落とし込む直前,EMC・ノイズの観点で適切な設計になるよう,指摘・アドバイスいたします.

(3) (医療機器のみ)IEC 60601-1-2:2014(ed.4)対応

医療機器のEMC規格改訂は,リスクマネジメントの考え方が大幅に取入れられ,EMC試験中に発生した問題でさえも,遡ってリスク分析しなければならないなど,複雑さを極めます.このed.4にどう対処したらよいのか,の技術面,規格面のご相談も可能です.
さらに,イミュニティ試験レベルが大幅に厳しくなったことにより,既存装置のどこに設計変更を入れるべきか,という問題解決もサポートいたします.