【本セミナーは終了しました】
2021年5月~7月に、(公社)大阪府工業協会主催で、プリント基板・アナログ・熱・ノイズをキーワードとした3回シリーズの講座を開催いたします。(ご参加は、3回まとめて申込み、でも、聞きたい回のみ申込み、でも構いません。)
近年の回路設計は、より省電力、小型、高速、高精度を目指して高度化しており、「繋げれば動く」という時代はとうに過ぎています。そのような回路設計を難しくしている主な要因は、熱とノイズですが、これらはこれまで「ノウハウ」としてベテランから受け継いでいくものでした。しかしながら、ベテラン世代の退職に伴ってこれらの技術の伝承が難しくなり、若い方が困難に直面しながら何とか商品に仕上げている、という姿も多く目にします。
そこで、今回、何かととっつきにくい「アナログ回路」、「熱設計」、「ノイズ対策」を軸に、3回の講座の企画を依頼されました。アナログ回路の基礎から、プリント基板の設計、熱とノイズ対策まで、どんな製品の設計にも必要になる技術をまとめました。
【第3回講座内容】
3回目は、プリント基板のノイズ対策です(7月13日開催)。回路の小型化、高速化に伴い、パワエレ回路から微小信号回路まで、様々な機能の回路が同じ基板に載る時代になりました。そのため、ノイズの問題を考慮して回路やプリント基板を設計することが必要ですが、それがますます難しくなってきています。
元々、電磁気学の高度な応用であるノイズ設計技術は理解が難しく、また、納期やコストの制約から改版が困難なため試行錯誤も制約されます。最終的には基板外の対策部品の追加だけで規格試験に合格させることもあります。さらに、高速回路ではノイズに加えてSI・PIの問題もあり、ツール類を使用しなければ一発で動作する基板を作ることは容易ではありません。問題が起きてからツールを使用し始めるのでは間に合わないことも多いですし、設計段階でも原理がわからずそれらに頼ると、落とし穴にはまることがあります。
そこで、このセミナーでは数式を極力使わず、ノイズとは何か、という基本的な所から必要最低限の電気物理を学んだ後、何故、プリント基板からノイズが出る(受ける)のか、どうすればトラブルを防げるのか、を回路設計、配置設計、配線設計の順を追って、具体例とともに学んで行きます。これにより、高価なツールがなくても、ノイズが抑えられ、また、ノイズに強いプリント基板が設計できるようになることを目指します。
主催:公益社団法人 大阪府工業協会
日時:2021年7月13日(火) 09:45-16:45
場所:大阪府工業協会 研修室
演題:プリント基板「回路設計」技術者養成講座…テーマ3「プリント基板におけるノイズ対策」
内容の詳細とお申し込みは以下のページから。
まとめて申込:第1回~第3回 5月19日(水)~7月13日(火) 大阪